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読書メーター☆<2012年9月> [読書メーター(書籍)]

興味の対象のムラというか・・・見るからに読書時間を削っているのが丸わかり[あせあせ(飛び散る汗)]

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1191ページ
ナイス数:291ナイス

風の影 (下) (集英社文庫)風の影 (下) (集英社文庫)感想
再読なのですが、また集中して読みました。主人公ダニエルの周辺の登場人物たちの肉付け・バルセロナが舞台であることの生活感覚・そして時代背景すべてが新鮮でひきこまれる。1冊の本から繰り広げられる自分と作者との共通感。自分が行動を起こしたことにより埋もれていた過去が蘇るドキドキ感。歴史は繰り返すのか。「こうあって欲しかった。」誰もが思った引き返せない心の傷。ダニエルとフリアンに共通していたのは暖かい手を差し伸べてくれた友人。「忘れられた本の墓場」シリーズ第2弾も読みますよ☆
読了日:9月18日 著者:カルロス・ルイス・サフォン
風の影 (上) (集英社文庫)風の影 (上) (集英社文庫)感想
新刊に合わせて再読☆心地よい文章に酔います。バルセロナが舞台なのも魅力のひとつ。父親に連れられて訪れた【忘れられた本の墓場】で1冊の書籍『風の影』と出会う。主人公:ダニエルの成長と書籍の作家フリアン・カラックスの過去を絡めた上巻の流れはピカイチ!もう先が気になってしかたがない!下巻へ
読了日:9月10日 著者:カルロス・ルイス・サフォン
ミステリマガジン 2012年 09月号 [雑誌]ミステリマガジン 2012年 09月号 [雑誌]感想
就寝前にコツコツと読みました。新ドラマ「SHERLOCK」の特集・ホックの短編目当て☆ドラマの方はBCで放送されたとき1話を見逃しズルズルとそのまま未鑑賞><;アイフォン片手のホームズは気になりますね^^v ホックの短編はドイルが主人公。なかなかムードあふれる展開に痺れました。ホームズのパスティーシュは面白い。ホックの単行本は読もう!その他気のなる書籍は「読みたい本」へ追加♪
読了日:9月9日 著者:
湿地湿地感想
舞台は北欧アイスランド。一人暮らしの老人が灰皿で頭を叩かれ死亡しているのが見つかる。主人公の刑事:エーレンデュルが捜査を進める。被害者のそばには犯人が残したと思われるメモが1枚。捜査を進めていくと見えてくる被害者の人物像。とてもイヤな奴である。こんな奴の捜査どうだっていいじゃないの?などと思いながら読み進める。淡白で読みやすい文章。雨の多いアイスランドの情景を思いながら読了。暗く重い展開でしたが読後の印象は悪くなかったです。数々の賞を取った次作が気になる。
読了日:9月6日 著者:アーナルデュル・インドリダソン

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読書メーター☆<2012年8月> [読書メーター(書籍)]

8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2843ページ
ナイス数:473ナイス

ライアーズ4 つながれた絆ライアーズ4 つながれた絆
4冊が無難なボリュームだったと思います。(え?続編があるの?)4人の仲の良い女子高校生達それぞれのパートは、家族・友情・恋人と色とりどりでした。数年前に失踪し死体で発見された同級生の死の謎と、差出人不明の脅迫メールを絡めた展開は、興味が尽きず一気に読み終えました。ただ、【差出人A】結局は誰であっても良いような話の流れは少しズルイと思いましたよ。
読了日:08月31日 著者:サラ・シェパード
ダレン・シャン〈10〉精霊の湖 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈10〉精霊の湖 (小学館ファンタジー文庫)
悲しい出来事があり無気力状態のダレンは昔の古巣シルク・ド・フリークへと戻る。少しづつ気持ちの整理を付けたところでハーキャットの自分探しの旅へ同行する。まったくデズモンド・タイニーは悪趣味である。外伝を入れたらあと3冊ダレンの冒険から目が離せませんね。
読了日:08月22日 著者:ダレン シャン
月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海(下) 十二国記 (新潮文庫)
この夏の収穫物は、この1冊になるでしょう。突然さらわれるように異界へと送りこまれた高校生の陽子。人に裏切られ妖魔に襲われボロボロの身体になっても元の世界へ帰りたいとの一心で旅を続ける。これ以上は無理な極限の時に手を差し伸べてくれる人がいる。異界の描写が素晴らしく雲海を想像するだけでもワクワクとさせられた。もう少し若い頃に読みたかった。次の若い世代へ残したい1冊。
読了日:08月22日 著者:小野 不由美
月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)月の影 影の海(上) 十二国記 (新潮文庫)
十二国記シリーズ初読。主人公:陽子はバッサバッサと妖魔をなぎ倒す強い女だと思っていたけれど初期の段階は本当に普通の高校生。掴みどころのないタイプではあるようですが【選ばれた者?】【定められた者?】ならではの個性があるのだと思う。それは今後の展開・成長を見てからのお楽しみ。
読了日:08月16日 著者:小野 不由美
ライアーズ3 誘惑の代償ライアーズ3 誘惑の代償
佳境に入ってまいりました。それぞれの登場人物が抱える問題が公になり精神面で追い込まれていく。アリソンを殺した犯人が、あの人だとすると他のメンバーにあそこまで付きまとい秘密をバラし陥れる執念は何処から来ているのだろうか・・・と多少の疑問に悩まされる。『謎のA』の正体はあの人かな?などと推理をするのは楽しいが、ここまで膨らませた物語をどう決着つけるのか見ものです。ドラマ版の第1話を無料視聴で見ました。登場人物たちはスペンサーがやけに年取って見えアリソンはカリスマが感じられない・・・。
読了日:08月12日 著者:サラ・シェパード
少年は残酷な弓を射る 下少年は残酷な弓を射る 下
とても刺激的な1冊でした。すべてが母親側からのアプローチなので偏った見方をさせているようですが、読み進めるうち父親や息子の内面がぼんやりですが目の前に迫ってきます。未成年が残虐な殺人を犯してしまった時、親の育て方を追求するのは仕方がない事だとは思う。母親の愛情が足りなかったのではないか、父親が自己満足で子育てをしていたのではないか、など考えさせられる。だからと言って当事者の息子ケヴィンが被害者だとは言えない。一番エヴァに共感できなかったのは二人目の子供を望んだ事。罪深いと思う。
読了日:08月09日 著者:ライオネル・シュライヴァー
少年は残酷な弓を射る 上少年は残酷な弓を射る 上
産まれた時から邪悪な雰囲気を持つ子どもなんているわけがないと思っておりましたが・・・・。息子が高校で大量殺人を起こした母親が主人公。夫へ過去の出来事や気持ちを綴った手紙で各章がまとめられています。とても読みやすいのですが、なんとも気持ち的には辛い1冊になりそうです。気が重いのですが下巻へ。(読後:数か所訂正8/8)
読了日:08月07日 著者:ライオネル・シュライヴァー
特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)特捜部Q ―Pからのメッセージ― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
特捜部Qシリーズ第3弾。舞台はデンマーク。カール&アサドのコンビ☆今回は警察署の窓枠に数年間放置され忘れ去られていたボトルメールがQ係に届けられる。ボトルの中には「助けて!」との悲痛な叫び。ただの悪戯だろうと目を向けないカールとは逆に、メールの中から聞こえる悲痛な叫びに耳を傾けるのは前作から登場している女性事務員:ローセ。犯人側のパートも差し込まれ緊張感あふれる展開なのですが、カールとアサド、そしてローセのパートがコミカルで・・その対比がとても面白い。次作も期待!
読了日:08月02日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン

2012年8月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
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読書メーター☆<2012年7月> [読書メーター(書籍)]

7月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3288ページ
ナイス数:277ナイス

五番目の女 下 (創元推理文庫)五番目の女 下 (創元推理文庫)
スウェーデンの10月。秋から冬にかけて。10月で昼間の気温が3℃とか夜は氷点下になる。それでいてホワイトクリスマスは少ないらしいなどの土地柄の記述が興味深い。今回はDVの犠牲者:女性が軸となって展開している。細かい証拠を頼りに捜査を進めていくヴァランダー刑事率いるイースタ署のメンバーの活躍は日々の日常や各個性も絡め感情移入しやすい。今回も一気に読みました。ヴァランダーは一軒家を買ってラブラドールを飼うのでしょうか。全10作。あと4作品が楽しみです。
読了日:07月26日 著者:ヘニング・マンケル
五番目の女 上 (創元推理文庫)五番目の女 上 (創元推理文庫)
北欧・スコーネ:ヴァランダーシリーズ第6弾。このシリーズは第1作から順番に読むのをオススメします。ヴァランダーの人物造形。人との関わり。世界観。時系列で楽しむのがポイントです。今回は、2件の凄惨な殺人事件を追います。前作で話に出ていた父親と一緒のローマ旅行から戻り、旅行の出来事に浸る間もなく事件が発生。そこから捜査に追われ日常の細々としたことがすべて後回しになります。ヴァランダーと一緒に捜査に翻弄され日々の出来事を噛みしめながら下巻へ。
読了日:07月24日 著者:ヘニング・マンケル
追想五断章 (集英社文庫)追想五断章 (集英社文庫)
そうそう・・米澤さんは、こんなムードのある作家さんだった。以前読んだ連作短編「儚い羊たちの祝宴」を思い出す。叔父が経営する古書店で居候をしている主人公。店に父親が残した5編の物語を探してほしいと依頼される。それは20年以上前の未解決事件を追想する物語。結末の無い「リドルストーリー」だった。主人公の暗い性格と、見つけた作品が醸し出ているドロリとした読後感。なんとも掴みどころのないシンシンとした展開に引き込まれた。(変な例えですみません^^;)
読了日:07月19日 著者:米澤 穂信
ライアーズ2 崩壊のはじまりライアーズ2 崩壊のはじまり
これは先が気になる!すぐ続編を予約しなくちゃ☆4人の女子高校生の恋愛や家族の悩みに過去の事件が絡まりスピード感たっぷりに読ませてくれます。脅迫メールを送りつけてくる「謎のA」の存在も気になりますが4人の登場人物たちの今後にも目が離せない。それぞれのキャラクターが個性的で混乱することもなく各章で変わる彼女たちの時間的な関わりも伝わりやすい。これはTVドラマも見てみたい!「ビバリーヒルズ青春白書」「ツイン・ピークス」が好きだった人はハマルと思う~
読了日:07月19日 著者:サラ・シェパード
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)
ビブリアシリーズ第2弾。実は、第1弾でシリーズを追うのはやめようと思っていたのですが読友さんのコメントを読んで購入しました。前作と大きく変わってきたのは登場人物の肉付けがされてきたこと。栞子さんと家族の問題。大輔の高校時代の彼女が出てきたりと個性が膨らんできました。書籍を絡めた展開も読みやすくキャラクターと良く馴染んでいる「時計じかけのオレンジ」や「藤子不二雄」の幻のコミックを扱ったりと興味も尽きなかったです。「時計じかけ~」の感想文は『映画を観て書いたんじゃないのぉ~』など短縮的な推理をしてしまった私。
読了日:07月13日 著者:三上 延
氷菓 (角川文庫)氷菓 (角川文庫)
ビブリアに続いて書店で目につく1冊。ミーハー精神は健在で手に取りました☆古典部シリーズ第1弾。高校一年の折木君が主人公。どこか冷めていて私と友人にはならないであろう人物像。姉が高校時代に在籍していた古典部に入部する。在籍生徒がいなく廃部寸前だと思ったら一人の少女が入部していた。その少女が持ち込む「日常の謎」を折木君は解決していく学園ミステリ。とても軽く読みやすい。折木を筆頭に登場する友人(古典部員)も個性的で楽しめる。「薔薇色の高校生活」確かに部活をやると薔薇色かどうかは別として日常に色は付きますよね
読了日:07月12日 著者:米澤 穂信
ライアーズ1 ひみつ同盟、16 歳の再会ライアーズ1 ひみつ同盟、16 歳の再会
「ガールズミステリー」そんな分野があるのは初耳!ローズウッドに住むセレブな少女5人は「大きな秘密」を共有していた。少女の中の一人アリソンが突然失踪してしまう。それから3年の月日が流れ・・・疎遠になっていた4人のもとに突然、謎の「A」からメールが届く。それは彼女たち、それぞれがアリソンと3年前に共有していた「秘密」や現在進行形の「秘密」の暴露メール!等身大(と言ってもセレブなので興味本位の方が強い)の高校生の日常。それぞれが抱えている悩み。彼女たちの個性も強く今後の展開が凄く楽しみです。
読了日:07月11日 著者:サラ・シェパード
太陽は動かない太陽は動かない
吉田修一氏 初読み。太陽光エネルギー開発をめぐる日中の政治を絡めた産業スパイ物。なかなかのエンタメ作品でスピード感たっぷりで一気読みしました。主人公:AN通信の鷹野と田岡。謎の美女AYAKO。ライバル側の男たち。日本の政治家。登場人物が交互に描かれ時間軸の流れと手に汗握るサスペンスな展開。このキャラクター達で是非!続編を描いて頂きたい。息の長いシリーズ物として読みたいです。
読了日:07月09日 著者:吉田 修一
すべて真夜中の恋人たちすべて真夜中の恋人たち
冬の真夜中ピンと張りつめた乾燥した空気は身の引き締まる感じと現実味のない不思議な世界。作中は、ずっとこのような感じで掴みどころのない主人公:冬子の日常が描かれています。関わる人たちも乾燥したギスギスとした人たち。会社での冬子の存在。周りと関わらず自分の世界に籠る「煩わしい」のではなく「それが自然な人との関係」なのだと思う。現実社会では中々、理解できないであろう。「自分が出来ることは人も出来て当然」と思うのは良くある事。自分にとっての幸せはそれぞれ個人が感じることなんだよね。
読了日:07月05日 著者:川上 未映子
ラブソファに、ひとりラブソファに、ひとり
読メを始めて2年半。石田衣良氏、初登録ということは2年半ぶりに書籍を手に取ったということになります。9篇からなる短編集。記念すべき10冊目だそうです。「あとがき」にあるように短編というのは「印象深くても時間は短く淡い大人のつきあい」人とつきあうのと同じですって。石田さんウマイ事言うなぁ~。20・30代の男女の「恋バナ」を描いています。わたしには少し淡すぎてお洒落すぎだったかな。。。などと心から「素敵!」と目をハートに出来ないのが寂しい^^;一番「あとがき」が良かった・・・なんて・・・すみません!
読了日:07月03日 著者:石田 衣良

2012年7月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター
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読書メーター☆<2012年6月> [読書メーター(書籍)]

6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4557ページ
ナイス数:251ナイス

楽園のカンヴァス 楽園のカンヴァス
キュレーターで小説家。原田マハさん初読み。画家アンリ・ルソー「夢」の真贋を絡めた物語。さすがキュレーター。絵画を実際に美術館で見ているような描写です。それも絵画から匂いや音まで聞こえてきそうな臨場感。美術に疎く「ルソー」と聞いても絵画が浮かばない素人ですが読みながら絵画に見とれてしまいました。とても引き込まれた。先が気になって一気に読みたいけれど読みわってしまうのも寂しいジレンマに苦しみました。美術の裏側の世界もとても興味深く読みました。そして絵画を愛する人の熱意に触れられたようで終始胸を打たれました。
読了日:06月29日 著者:原田 マハ
マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ) マイクロワールド (下) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
人間が2センチ程になって虫と戦うとは想像しただけでも恐ろしい!都会育ちで、もやしっ子の私は数分で半狂乱になるであろう・・・^^;大学院生の7名が知識を生かして活躍しているのですが1人・・2人と虫に敗れ退場していく展開にドキドキとしました。「え~@@!」と驚く展開もあり興味は尽きませんが全体的には物足りない何かが足りない。悪役しかり・・・登場人物しかり・・・。展開もラストの結末も。マイクル・クライトンの作品それも未完の作品を世に出してくれたリチャード・プレストンには敬意を贈りたいとは思います。
読了日:06月28日 著者:マイクル・クライトン,リチャード・プレストン
マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ) マイクロワールド (上) (ハヤカワ・ノヴェルズ)
映画は観たけれどマイクル・クライトンの原作を読むのは初。未完で遺作のこの作品。途中まで書かれていたのをリチャード・プレストン氏が後を継いで書かれた作品。序盤はマイクル・クライトンなのだとボンヤリながら分かる感じがします。大学院生達7名が小さくなる装置で2センチ程の大きさになってジャングルに捨てられる!!@@ジャングルなので、いますよぉ~虫たちが!サバイバルです。ハラハラドキドキと下巻へ!
読了日:06月26日 著者:マイクル クライトン,リチャード プレストン
黒猫の接吻あるいは最終講義 黒猫の接吻あるいは最終講義
う~ん・・どうだろう。前作デビュー作ではクリスティ大賞受賞。短編の読みやすさとポーの薀蓄。透明感のある文章に惹かれました。そして第2弾。長編です。期待度もUP。黒猫の過去と付き人との関係。バレエを絡めたミステリ仕立て。透明感のある文章は健在で読みやすいのですが「ポーの薀蓄や何やかや」が、だんだん面倒に・・・。ミステリ部分も・・・・。全体的に評価したら残念な結果に。(個人的な感想)
読了日:06月23日 著者:森晶麿
マスカレード・ホテル マスカレード・ホテル
流石のエンタミステリ!舞台をホテルに都内で起こった連続殺人事件を軸に展開します。実在の人物で描写をしているのだろうかと、勘ぐってしまいそうなくらい画像的。(映画化・ドラマ化を想定しているようなw)ホテルマンの仕事に賭ける熱意には頭が下がる気持ちに。マスカレードで仮面の装丁を見たら「オペラ座の怪人」が浮かびましたが、あんなに重々しくはなくサラリと読めます。この主人公を主役にシリーズ化しても楽しめそうな作品でした。東野さん「ロイヤルパークホテル」好きですね!何度か訪れた事があるので(宿泊はナシw)情景も想像し
読了日:06月21日 著者:東野 圭吾
ミステリアス・ショーケース (ハヤカワ・ミステリ) ミステリアス・ショーケース (ハヤカワ・ミステリ)
いやいや・・堪能致しました。ベテランから新人までの今、旬のポケミス一押し作家たちの短編アンソロジー。このような試みは粋ですね。初読みの作家さんも含む作品たちはどれも読み応えがあり、ギュっと凝縮された作家のもつ「匂い」濃厚です。サラリと読ませるものが少なくどれも重たい作品でした。わたしのイチオシ「解錠師」S・ハミルトンが一番読みやすかったかな。とても好きな雰囲気でしたよ!どれも素晴らしかったですが他の方も書いているように「ライラックの香り」の読後感は半端ないです!
読了日:06月20日 著者:デイヴィッド・ゴードン,ニック・ピゾラット,トム・フランクリン,スティーヴ・ハミルトン,ダグ・アリン,トマス・H・クック,デイヴィッド・ベニオフ,ベス・アン・フェンリイ
ダレン・シャン〈9〉夜明けの覇者 (小学館ファンタジー文庫) ダレン・シャン〈9〉夜明けの覇者 (小学館ファンタジー文庫)
9作目。友人を助け半ヴァンパイアになったダレンが主人公。敵対するバンパニーズ大王を倒すハンターに選ばれ予言に翻弄され追い詰め追われ・・・。戦いも辛く困難になってきています。裏切り者に騙され、大事な人物と別れ・・・。とても辛い巻でした。
読了日:06月18日 著者:ダレン シャン
ダ・ヴィンチ 2012年 07月号 [雑誌] ダ・ヴィンチ 2012年 07月号 [雑誌]
年内に読んでおきたい書籍を数冊購入してしまった!読みまくろう☆
読了日:06月18日 著者:
目くらましの道 下 (創元推理文庫) 目くらましの道 下 (創元推理文庫)
これは非常に綺麗にまとまっている。事件が連続性を持ち関係のないような事件までラストで繋がる。スウェーデンの土地柄の描写から人物描写まで細かく感情移入もしやすい。ヴァランダーは、終始「不安な部分と人間味のある回想シーン」が多く、一匹オオカミ的な役回りが母性本能をくすぐるとても好人物である。刑事の第六感が冴え、何に引っかかっているのか推理をするのも楽しい。スウェーデンの綺麗な夏。白夜など想像を膨らませると雨の多い寒い冬の描写とは違った感慨を持ちました。今後の展開も楽しみです。
読了日:06月18日 著者:ヘニング・マンケル
目くらましの道 上 (創元推理文庫) 目くらましの道 上 (創元推理文庫)
ヴァランダーシリーズ第5弾。この作品でCWAゴールドタガー賞受賞。そして上下巻になりました。イースタ警察署内部の変化がありました。結構好きだった署長が移動。上巻では登場していませんが女性署長になるようです。今作はドミニカ共和国のパートとイースタでの事件と2種類の事件を追います。この二つの事件が繋がるのかは不明です。そして犯人のパートも有り!連続殺人をどう決着付けるのか下巻も目が離せません。
読了日:06月14日 著者:ヘニング・マンケル
通信教育探偵ファイロ・ガッブ 通信教育探偵ファイロ・ガッブ
作品は1913~1916年に書かれた短編。著者は20世紀前半に活躍した作家で1700作以上の短編を送り出した人物。ユーモア作家との紹介がされていました。まったくの前調べをしないで読んだら児童書なのか?と感じてしまいました^^;とても軽くテンポも良く古さもあまり感じない。通信教育で探偵になったガップ君が主人公。職業は「壁紙職人と探偵」。ガップ君の人柄と「ぶっ壊し屋事件」を捜査(巻き込まれ?)したり「ホントガッカーリ金鉱」の株券で騙されたりとクスクス笑ってしまうネーミング多数。これ文庫だったらいいのに!
読了日:06月09日 著者:エリス・パーカー バトラー
ユリシーズ・ムーアとなぞの地図 (ユリシーズ・ムーア 2) ユリシーズ・ムーアとなぞの地図 (ユリシーズ・ムーア 2)
一巻を読んですぐ手に取りました。実際にない「キルモア・コーヴ」という地に呼ばれたイタリアのカメラマンに届いた宝箱。中に入った資料の翻訳に成功し編集部へ送ったとの設定。古い屋敷の棚の裏に隠されていた「謎の扉」を開けたら色々なカラクリが施されていた。謎を解きつつ奥へ進むと古い船を発見。船に乗ると・・・そこはエジプト?!話の流れで「キルモア・コーヴの地図」を探すことになるのですが展開がどうも、行きあたり的な感じなのと悪者役の扱いも良くある感じ。大人も楽しめる作品ではない雰囲気をかもし出してまいりました・・次はど
読了日:06月09日 著者:金原 瑞人
都市と都市 (ハヤカワ文庫SF) 都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)
100Pで挫折しました。タイミングが合わなかったのだと思います。いつか再読します。
読了日:06月08日 著者:チャイナ・ミエヴィル
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
書籍の中から叫びと悲鳴が聞こえる・・・。心が痛く続けて読むのが大変でした。父親を突然亡くしたオスカー少年。父親との最後の別れが普通の一日だったこととのギャップ。「言いたかった事」と「聞きたかった言葉」「父親がどうして亡くなってしまったのか?」父の遺品から尋ねる人々との会話。オスカー少年の祖父母達の手紙を織り込み感情移入していくと心が挫けそうになった部分が何度もありました。文章の視覚的なトリックが施され、新しいタイプの文学だと感じる。「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」素晴らしい1冊でした。
読了日:06月04日 著者:ジョナサン・サフラン・フォア
ユリシーズ・ムーアと時の扉 (ユリシーズ・ムーア 1) ユリシーズ・ムーアと時の扉 (ユリシーズ・ムーア 1)
新しい児童書開拓☆このシリーズ外国の翻訳?作者がユリシーズ・ムーアで宜しいのですよね・・・^^;面白いトリックを使っています。イタリアのカメラマンから編集者に送られたメール。謎の宝箱を開けたら古い写真や地図や黒い手帳。手帳には「見たことも無い文字でびっしりと何かが書かれている?!」解読に成功したとの事。そして物語がスタート。古い屋敷に引っ越してきた双子のジェイソンとジュリア。そして友人のリックが織り成す冒険活劇!すごく気になるところで次巻へ!詳しくは次巻のコメントで~!
読了日:06月03日 著者:

2012年6月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2012年5月> [読書メーター(書籍)]

5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2877ページ
ナイス数:201ナイス

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
9篇の作品からなる短編集。デビュー作で数々の賞を取り、ピューリッツァー賞まで受賞した驚くべき作家。インド系アメリカ人の作家ならではの情景や人物描写。1篇1篇ゆっくりと堪能しました。表題作「停電の夜に」停電の夜に夫婦が個人的な話を交換するのですが「今まで言わなかったこと言えなかったこと」を言うことでお互いの距離を確かめ合う。しっとりとした中にガツンと「人の気持ち・想い」が胸に響く。どの作品も余韻が残るが表題作と「ビルザダさんが食事に来たころ」「セクシー」など印象深い。
読了日:05月31日 著者:ジュンパ ラヒリ
変愛小説集変愛小説集
サラリと読了。「変愛小説集」タイトルにインパクトがあります。10名の作家が織りなす11篇のアンソロジー短編集。どれも「どこか変」な恋愛小説。第1作目の「木」に恋した人物の物語から始まり末期がんと不倫を絡めた重たい作品まで・・・どの作品もムードがあり読みやすいのですが、どこかチグハグ感と言いますか1冊の書籍として考えるとゴチャゴチャしているような・・・次は何が出てくるのかと楽しくもありましたが「全体的に少し疲れた」のが個人的な感想。パートⅡも出ているようです。
読了日:05月29日 著者:
四日間の奇蹟 (宝島社文庫)四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
第1回「このミス大賞」受賞作。事件に巻き込まれ指を負傷した元ピアニストが主人公。同じ事件に巻き込まれた少女と一緒に訪れた施設での不思議な4日間の物語。指の負傷でピアニストの夢を絶たれた主人公の気持ち。事件に巻き込んでしまったという少女の気持ち。施設で働く女性の気持ちが、しっとりと胸を打ちました。施設で眺める空の色・空気・光。ピアノからほとばしる旋律。目で見ているような素敵な文章。後半は苦しいほど胸を打つ再生の物語。オススメして頂いた方に感謝です!
読了日:05月25日 著者:浅倉 卓弥
ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)
ダレン・シャン8作目。友人を助け「半ヴァンパイア」になった主人公ダレンの冒険物語。月1冊を目標にマイペースで楽しんでいます。今作では、ダレンが学校へ通ったり昔の友人や初恋(?)の彼女が出てきたりと面白い展開でした。やっぱり、あの友人は今後も出てくると思っていましたよ~それにしても・・・ネタバレしないようにしよう!><パンパニーズとの戦いも織り込まれ楽しみました!今後の展開も気になる!
読了日:05月22日 著者:ダレン シャン
笑う男 (創元推理文庫)笑う男 (創元推理文庫)
クルト・ヴァランダー シリーズ第4弾。前作『白い雌ライオン』捜査上の事で心に深い傷を負ったヴァランダーは長い休職を取り酒浸りの生活をしている様子からスタート。避暑先で日がな一日、浜辺を散歩をしていると友人の弁護士が訪れる。「父親の自動車事故は事故じゃない。殺人だ」と。その数日後、今度は友人が射殺されヴァランダーは復職を決意する。とても、ゆっくりとした展開にダレてしまいそうですがそうにはならずグイグイ読ませるのは中々のもの。新人の女性刑事も新たに加わり新しい風も吹いている。次作も読まなくちゃ!
読了日:05月18日 著者:ヘニング・マンケル
起終点駅(ターミナル)起終点駅(ターミナル)
6篇からなる短編集。すべての作品が「無縁」をテーマとした現代の一部を深く垣間見せてくれるものでした。昔付き合った男の最後、新聞記者の女性が出会った人、国選弁護士が受け持った女性との短い関係、心が壊れ無職になった男と失踪した父親、30年ぶりに帰郷した街を訪れる女性、今の自分の立場と現実を見つめる。「誰も清くなく自分の欲望に忠実で、決して美しいと言えない物語」どの作品からもにじみ出てくる情景に心に風が吹き荒れるような感覚を感じた。この作品「直木賞」取って欲しい。いや・・・取らないとおかしい!
読了日:05月14日 著者:桜木 紫乃
メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)
本屋大賞2012年海外部門3位。「記憶」を軸とした6篇の短編集。表題作『メモリー・ウォール』でやられました。近未来の世界。認知症の治療のひとつ「記憶」をカートリッジに収め取り出し夢の中で追体験が出来る。若き日の記憶。匂いや風・光までも現実のように蘇る。すべての作品から「人の記憶と感情」が胸に押し寄せてくる文章に終始圧倒されました。静かに力強く読後の余韻が暫く残る傑作。
読了日:05月10日 著者:アンソニー ドーア
アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)
舞台はドイツ。エピローグ・最終章からのスタートでページ数も読み進める毎に減っていくスタイルに深読みしまくり!母親が殺され子供が誘拐される。母親の手にはストップウォッチ。父親が子供を救出するまでのカウントダウン。元刑事の主人公。過去の事件でトラウマを抱え現在は新聞記者。犯人の仕組んだ罠で容疑者にされてしまう主人公。キーパーソンは盲目の女性。タイムリミット物でスピード感もありグイグイ読まされる。すべてが主人公中心で展開してると感じていたら・・・ラストで納得。なんだろう、退屈はしないけれど全体のムードが重くて暗
読了日:05月07日 著者:セバスチャン・フィツェック

2012年5月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2012年4月> [読書メーター(書籍)]

4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3688ページ
ナイス数:203ナイス

鍵のかかった部屋 鍵のかかった部屋
榎本と弁護士・純子のコンビ第3弾。4篇からなる短篇集。密室を暴く事を軸にした推理小説なのですが、前2作も含めて「キャラクター的なものも含めて私好みではない」のだと改めて思った。特に今作では「毎度おなじみの弁護士:純子の自信満々な外れた推理」にイラっとしてしまった。榎本の飄々としたキャラクターも癖がなさすぎ楽しめない。そして密室のトリックも「星飛馬か?」と突っ込みたくなるような物まで。すべてにムードはあるし退屈はしないのですが「好み」の問題なのだと締めくくります。
読了日:04月30日 著者:貴志 祐介
チヨ子 (光文社文庫) チヨ子 (光文社文庫)
短篇集。単行本が続いているので文庫から発売は意表を突きました。書き下ろしなのかと思ったら、過去の作品をまとめたそうです。どれも読みやすく情景も想像が出来やすい宮部さんらしい短編。表題作「チヨ子」読後ほんわりとした気持ちになりました。チヨ子からわたしを見たら「白い足長うさぎ(名前:うさこ)」で見えるだろうな・・・。都市伝説を絡めた「いしまくら」父親の回想シーンがまぶしかったな。最後の「聖痕」インターネットに蔓延る情報。心を痛めた子供たち気持ちの向け方が変わってきたのを改めて感じた。「英雄の書」読みたいです。
読了日:04月26日 著者:宮部 みゆき
警官の条件 警官の条件
警官三代を描いた『警官の血』続編。三代目:和也が主人公。助演男優が主演男優を食った!!前作でも、濃いインパクトで描かれていた加賀谷警部が光っています。「警官の血」を読んでから時間が経っているので和也の人物像がイマイチ一致しなかったのが残念。それと初っ端で「私怨」を絡めて上司を売ったような奴に思えてしまったのも残念。警察内部の状況。警官同士の確執。暴力団関係の様子。今回も読みごたえはたっぷりでした。ラストすごく良いですね。警察小説が好きなのは警官同士の関係が熱いからです。
読了日:04月24日 著者:佐々木 譲
第五番 第五番
一気読み。『無痛』の続編。目視で病名を当てる為頼医師が主人公。治療法不明。死者続出の「ウィルス性新型カポジ肉腫」が日本で発症、パニックに陥る。医師側からの目線と患者からの目線で描き分け、緊張感がみなぎっています。ウィーンで日本人クリニックに勤める為頼の部分とと日本で起きている出来事がしっかりと結ばれていく展開は読まされる。作者の知識とリサーチは説得力を持ち素晴らしい。日本人の「健康」に対する考え方も客観的に見れました。「メタボ」の次は「消化器疾患」ですかね。
読了日:04月17日 著者:久坂部 羊
サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス) サラの鍵 (新潮クレスト・ブックス)
1942年フランス。ドイツ占領下時代。収容所へと送られた一斉検挙の史実を交え、現在のジャーナリストの女性と過去の強制連行された12歳のサラとを交互に描き二人の女性(少女)の目線で描かれる前篇部分は鳥肌ものでした。サラが住んでいたアパートを軸に関わった人間模様へ物語が移行するのも読みやすく引き込まれる。歴史的な部分でこのような作品は読み継がれてほしい。描きたかったであろう部分はきっちり描かれてあるしラストまで綺麗にまとまっていると思う。映画化もされたようです。
読了日:04月13日 著者:タチアナ・ド ロネ
ワン・モア ワン・モア
桜木紫乃初読み。読メをやっていなかったら読まなかっただろう1冊。30代~40代の女性がメインに主人公。連作短篇集。女医2名を軸に関わる人たちが織りなす日常。とても読みやすく感情移入しやすい丁寧な描写が素敵でした。何度か感情が揺れる展開があり目頭も熱くさせられた。幸せな人付き合いって素敵だと感じさせられた1冊。
読了日:04月11日 著者:桜木 紫乃
キャンバス キャンバス
スペインの作家。舞台もスペイン。前作『螺旋』でトキメキ注目作家の一人。国をあげて賞賛されている大物画家と息子の物語。息子の一人称で描かれポツポツと物語は展開している。突然、作品をオークションにかけると父親。美術館が落札後、父親が「不完全なので描きなおしたい」父親に翻弄される主人公。妻ともギクシャク。派手さはないが、何とも言えない独特な時間の流れを感じる。友人関係や両親との距離。いいですね。すべて読み終えると暖かく暫く余韻が残った。「螺旋」と同じく本棚に並べたい1冊。
読了日:04月10日 著者:サンティアーゴ ・パハーレス
本当の戦争の話をしよう (文春文庫) 本当の戦争の話をしよう (文春文庫)
ベエトナム戦争に歩兵として従軍した著者の作品。22作品の短篇集。真実を語るのは難しい。少しのアレンジを加えることで真実味が増す。想像するしか出来ない「闇」「音」「恐怖」文章から伝わってきます。極限でのジョークを交えた会話・行動。何度も胸に響きました。幻想的な文章の部分が特に「これが本当の戦争」なのだと感じた。国柄は関係が無いです。今後、日頃の出来事や展開など日常の考え方が変わりそうな1冊。「人は誰もが自分の中に自分なりの戦争を抱えている。」村上春樹~あとがきより~
読了日:04月06日 著者:ティム・オブライエン
白い雌ライオン (創元推理文庫) 白い雌ライオン (創元推理文庫)
ヴァランダー警部シリーズ第3弾。内容は、普通の主婦の失踪からスタート。家出?誘拐?何かの事件に巻き込まれた?プロローグが南アフリカの描写からスタートしているので、どのように繋がるのかと思っていたら。あれよあれよと・・ヴェランダー警部は巻き込まれていきます。スケールが大きいので中心人物的な役割ではないのですが、かなり重要なポジション。南アが舞台でマンデラが出てきたらあの時代。暗殺計画も絡み、かなりの読みごたえがありました。ここまで世界情勢を絡めている作品だとは思わなかった。傑作です。
読了日:04月03日 著者:ヘニング マンケル

2012年4月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2012年3月> [読書メーター(書籍)]

3月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2924ページ
ナイス数:198ナイス

折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)折れた竜骨 (ミステリ・フロンティア)
12世紀末の欧州が舞台のファンタジーミステリ。暗殺騎士・呪術使い・吟遊詩人・剣士。。。。RPGのゲームの世界です☆密室、それも海に囲まれた「密島」の屋敷で領主が何者かに殺された。同じ日、20年牢獄されていた捕虜も謎の失踪。二本柱のミステリです。そして、街を襲う「不死のデーン人」の襲撃を織り込み楽しく読むことが出来ました。ただ・・・登場人物の描き方が多少雑に感じ掴みにくい。物語にのめりこめるほど集中が出来ませんでした。でも続編が出たら読みたい。
読了日:03月31日 著者:米澤 穂信
彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)彼女が追ってくる (碓氷優佳シリーズ)
サクリと読了。碓氷優佳シリーズ第三弾。私は二作目の『君の望む死に方』が1番好き。書き下ろしの長編作。殺人が起きて犯人側の目線で描かれている。犯人の心情がなかなか読ませる作品ですが流れが、どうも腑に落ちない。警察へ通報するまでのダラダラ感。あれがないと探偵役の出番は無いのですが・・・。二時間物のTVドラマを見たイメージしか沸かなかった。ラストも含めて後味も悪いな。
読了日:03月17日 著者:石持浅海
罪悪罪悪
短編ならではサクリと読了。「罪悪」罪悪感と良く言うけれど犯罪を犯したもの巻き込まれたものそれぞれの「断面」が弁護士の視線で描かれています。前作同様、淡々とした語り口でスッと情景や人物像が入ってくる手腕は中々のもの。第一話「ふるさと祭り」は興味深い、容疑者側の弁護士が感じる「罪悪」これを始めにもってくるのは上手いな!前作「犯罪」のラスト1話と同じように読者を掴んで離さない力がある。今作は、やりきれない感情が前面に出ていて辛かった。国柄が分かるこのような短編は貴重ですね。
読了日:03月13日 著者:フェルディナント・フォン・シーラッハ
無痛 (幻冬舎文庫)無痛 (幻冬舎文庫)
「第5番」が気になってこちらを先に読了。患者の外見で病名から症状まで診断できる為頼医師。舞台は神戸。閑静な住宅街で凄惨な一家4名の惨殺事件が起こる。医師側からのアプローチになるのですが「刑法39条:心身喪失者の行為は罰しない」を絡めた興味深い内容でした。まず主人公の為頼医師の人柄がなかなか好ましい。道行く人の病気を診断している描写は説得力があり新鮮。ただ、ラストに向けネタバレも含めて広げた風呂敷の端の部分で「ほつれ」を感じたのは否めない。この続編が「第5番」あの終わり方じゃ・・読むしかないよねぇ~
読了日:03月13日 著者:久坂部 羊
リガの犬たち (創元推理文庫)リガの犬たち (創元推理文庫)
舞台はスウェーデン。ヴァランダー刑事シリーズ2作目。前作と時間の流れが数か月しか経っていないようで人間関係のおさらいの為、一年前に読んだ前作をサラリと読み直してしまいました^^;海岸に打ち上げれたゴムボート上に二人の男性遺体が発見されてから展開しています。捜査の結果二人の男性は海の向かい側バルト三国ラトヴィアから流れてきた模様。ラトビアから刑事を迎え遺体と共に国へ送り返し捜査は終了かと思ったら。。。ヴァランダー刑事がラトヴィアを飛び回り生死をかけた捜査が継続していきます。ラトヴィアという国は初耳で世界地図
読了日:03月08日 著者:ヘニング マンケル
殺人者の顔 (創元推理文庫)殺人者の顔 (創元推理文庫)
読後から約2年経つと細かい部分を忘れているものですね。再読してよかった。
読了日:03月06日 著者:ヘニング マンケル
死の泉 (ハヤカワ文庫JA)死の泉 (ハヤカワ文庫JA)
255文字では語りつくせない!文章の透明さと美しさは衝撃的。舞台は第二次大戦下のドイツ。私生児を身ごもったマルガレーテはナチの施設で出産を迎える。自身と幼子の身の安全を選び医師と結婚。激動のドイツの情景を織り込み不老不死の実験と去勢された男性が持つソプラノ音楽カストラートに執着している夫の狂気の狭間でマルガレーテも飲み込まれていく・・・。激動のドイツで医師によって巻き込まれた人間模様は圧巻の一言。最後まで気が緩むことなく読了。
読了日:03月02日 著者:皆川 博子

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2012年2月> [読書メーター(書籍)]

2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4152ページ
ナイス数:231ナイス

赤い実たちのラブソング赤い実たちのラブソング
国語の教科書に載った「赤い実はじけた」続編。連作短編集。主人公たちが中学生から 30歳になっている。赤い実世代ではないし前作未読でも楽しめました☆過去の出来事を引きずっている子。仕事や恋愛で行き詰っている子。結婚して子育てをしている子。等身大の「今」が描かれています。どの章も、読みやすく引き込まれる。一番頑張っているんじゃないかな?30歳女子って!自分を省みた1冊。
読了日:02月27日 著者:名木田恵子
訪問者訪問者
舞台型ミステリ。孤立した別荘。死体発見。探偵登場。有栖川氏・クリスティーを彷彿とさせる展開。三年前の事故死と同じ場所での関連人物の急死事件を織り込み、目の前に死体が出現。嵐で閉ざされた別荘には、朝霞一族と関係者の子供を含む10名ほど。「訪問者に気をつけろ」謎の怪文。急死した映画監督が残した遺書を絡めて謎が謎を呼ぶ。招かれざる探偵の登場で糸のほつれが解けるような決着の付け方は楽しめた。ただ・・記憶に残るか?と聞かれたら何処かへ飛んでいきそうです^^;なんだか惜しい1冊。
読了日:02月25日 著者:恩田 陸
人生なんて無意味だ人生なんて無意味だ
デンマーク作。中高校生向けに学校の副教材にもなっているそうです。同級生ピエールが夏休み明けに突然「人生なんて無意味だ」と学校をやめてしまう。同級生たちは突然の事で困惑する。初めは言葉や態度でピエールを説得するのですがピエールが返す言葉は、不調和音として心を蝕んでいく。同級生たちは行動を起こし「自分たちの意味」を廃材倉庫に積んでいこうと思い立ち、一人づつ「大事なものを」献上していく。怖いところは集団である事のエスカレート。一人から複数への突飛な思想。人と違った言動が誤っているとは思わない事が分かれば良い。
読了日:02月22日 著者:ヤンネ・テラー
花言葉をさがして花言葉をさがして
「とても好きだ!」と思いながら読みました。孤児で里親の家をたらい回しにされ「人間嫌い」になった少女が主人公。現在と過去を交互に描き(最近多い)頑なに人を寄せ付けないヴィクトリアの足跡が丁寧に描かれています。やっとめぐり会えた、ずっと一緒にいたいと思えた里親のエリザベス。家族という錘に耐え切れず犯してしまった浅はかな行い。花言葉を交え少しづつ心を開いていったグラントとの関係。そしてラストの読後感は暖かな春の日差しを感じる愛にあふれたものでした。
読了日:02月22日 著者:ヴァネッサ ディフェンバー
解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)解錠師〔ハヤカワ・ミステリ1854〕 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
年間で数少ない傑作作品の1冊。内容は幼少時代、家族の残虐事件に巻き込まれ口が利けなくなった少年の物語。鍵に魅了され流されるままに解錠師の弟子となり犯罪に巻き込まれていく18歳のマイクル。現在と過去を交互に描き一人称で淡々と語られている。美しい少女と出会い淡い恋心を絵を描きながら通わせていく描写も素晴らしい。時間軸を交互に描くことで多少の混乱もあるのですが、そこが味にもなっているかな。読後の後味も最高でした。
読了日:02月22日 著者:スティーヴ・ハミルトン
誰かが足りない誰かが足りない
街で人気のレストラン「ハライ」を取り巻く群像劇。6篇からなる短編集。予約1でなんとも暗い普通の日常なのだと感じましたが、予約2で表題の「誰かが足りない」とリンクし俄然、興味深く集中して読みました。どこにでもあるような日常に潜む人の孤独感。ザラリとした気持ちをしっとりと読ませます。最後にどこか前向きな気持ちにさせてくれる読後感も良かった。料理が美味しくて人気のレストラン待ち合わせより早く着いて誰かを待っている気持ち。そしてそのレストランから何かが始まる予感。暖かかったです。
読了日:02月17日 著者:宮下 奈都
人質の朗読会人質の朗読会
日本と地球の裏側で人質となり残念な最後を遂げた人たちの「朗読会」監禁された場所で、それぞれの過去の思い出や出来事を話していた内容。読みながら過去の出来事がよぎる事はよくあることですが、それぞれの短編で違う自分の過去の場面が頭をよぎり終始不思議な感覚に陥りました。それほど、しっとりと読ませ引き込まれました。『槍投げの青年』『ハキリアリ』は特に印象深い。
読了日:02月15日 著者:小川 洋子
ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)ねじれた文字、ねじれた路 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
このミス8位。評価が高かったので気になっていた1冊。舞台はアメリカ南部。25年前の少女失踪事件を絡めた男の友情物語。全体的に重く暗く、人物描写や町の情景など私好みではなかった。文章も誤植や全体的に古い感じがしたのも気になる。多少のダレを感じたが先が気になり読み進められたのはサイラスが抱えている問題が気になったから。二人に何があったのか。南部という土地柄、人種差別も含め興味は尽きなかった。ネタバレも含め先読みが出来てしまったが二人を取り巻くラストの部分の読後感はとても良かった。
読了日:02月12日 著者:トム フランクリン
ピエタピエタ
作曲家ヴィヴァルディとピエタ慈善院の史実を交えた物語。終始、静かで淡々と進んでいく。当時の時代背景(18世紀)、宗教的な部分があまり感じられないのが良いのか悪いのか・・・。ピエタで執務の仕事をしている女性が主人公。プロローグがとても良いと思ったら短編で発表したプロローグに本編を加筆したらしい。ヴィヴァルディと関わりのあった女性たち。背中に白い羽をつけているような綺麗な描写が美しい。ゴンドリエーレの歌う歌が心にしみました。
読了日:02月10日 著者:大島真寿美
サイモン・アークの事件簿Ⅱ (創元推理文庫)サイモン・アークの事件簿Ⅱ (創元推理文庫)
短編キング・ホックの推定年齢2千歳サイモン・アークを探偵役にしたシリーズ第二弾。編集者「私」をワトスン役に次々とオカルト的な超常現象事件・殺人を解決していきます。短編ならではのテンポの良さと訪れる国や街の色彩が豊かで楽しく読みました。中短編「真鍮の街」は傑作。大学で行われている謎の実験と街の有力者が絡む件はラストのネタバレも含め読みごたえがありました。どれも多少の強引さはありますが、とても読みやすく手軽に読めるものばかり。ラストの「死を招く喇叭」は印象深い1作。第三弾も発売されているので楽しみたいと思いま
読了日:02月08日 著者:エドワード・D・ホック
カッシアの物語カッシアの物語
すべて管理された世界。日常の食事から個人の結婚・死期まで。主人公カッシアの一人称で淡々と物語りは進んでいく。とても淡白な文章だけれど描かれている生活の雰囲気は引き込まれる。結婚相手に選ばれたのは幼馴染のザンダー。でも気になるのはもう一人の幼馴染カイ。二人の間で揺れ動く気持ち。決められた道を歩くことに対しての反抗心。3部作の第一作。今後の展開がすごく楽しみ。
読了日:02月04日 著者:アリー・コンディ
メモリー・コレクター 心理検死官ジョー・ベケット 2 (心理検死官ジョー・ベケット) (集英社文庫)メモリー・コレクター 心理検死官ジョー・ベケット 2 (心理検死官ジョー・ベケット) (集英社文庫)
シリーズ第二弾。心理検死官ならではの見どころは薄いんじゃないかな?結局、精神科医が捜査を進めちゃっている感じ?出だしの部分で子どもと犬が拉致され最後まで引っ張ります。謎の「脳障害を起こす細菌」「爆弾」「感染の危機」を織り込んで大きな話に展開します。タイムリミットもあるしスピード感もたっぷりです。ロマンスも少々。ラストの締め方も印象深く残りそう。
読了日:02月01日 著者:メグ・ガーディナー

2012年2月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2012年1月> [読書メーター(書籍)]

1月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:4328ページ
ナイス数:268ナイス

床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)床下の小人たち―小人の冒険シリーズ〈1〉 (岩波少年文庫)
1952年イギリスで出版。訳者の言葉「良い子どもの本は、必ず、大人も読んで楽しいのです。」まさにそのとおり!とても楽しく読みました。時代とお国柄的な部分で引っかかる部分はありましたがジブリ映画を観た後なので情景が想像できて楽しめました。この後の物語は映画でも描いていないので楽しみたいと思います。岩波少年文庫もっと読んでみよう☆
読了日:01月30日 著者:メアリー ノートン
ユリゴコロユリゴコロ
文章が読みやすい。スっと物語に入っていける。父の癌。母の事故。恋人の失踪。次々と主人公の周りで起こる不調和音。父の書斎の押し入れでひっそりと仕舞われていた誰が書いたのか分からない謎の手記。その手記を読み自分の足元が輪をかけてグラグラと揺れる。なんとも不快で掴みどころのない気味悪さ。ラストの展開も含めて私好みではなかったのだと思う。
読了日:01月27日 著者:沼田 まほかる
ダレン・シャン〈7〉黄昏のハンター (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈7〉黄昏のハンター (小学館ファンタジー文庫)
後半戦突入。ヴァンパイアのクモを盗み友人を助ける為に半ヴァンパイアになったダレン・シャンの冒険物語。前作から6年の月日が経っています。ダレンの成長も甚だしい!バンパニーズとの戦いも続き、ダレンの大きな試練の幕が上がりました。これからの展開が過酷になりそうな予言。容赦なさそうだな!
読了日:01月26日 著者:ダレン シャン
狐火の家狐火の家
サラリと読了。中短篇3作と書き下ろし短篇1作。内容は密室ありきのミステリ。シリーズとして楽しむにはキャラクターのインパクトは薄い。トリックの解説や展開部分で少し飽きてしまう。短篇なので作者の興味分野が良く出ていると思う。「蜘蛛」「将棋」貴志氏の本領(?)ホラーとSFも読んでみよう。書き下ろし「犬のみぞ知る」は笑えたな~☆
読了日:01月24日 著者:貴志 祐介
硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)
弁護士:青砥純子と榎本氏のシリーズ1作目。出だしから死体発見までの件は時系列の記載もありなかなか楽しめた。そこから推理されていくのですが多少の退屈感と飽きを感じる。二部へ入り、またまた話が面白くなってきた。キャラクター的には好きでも嫌いでもない無難な感じ。ネタバレも含めて「むむむ?」っと唸ってしまう部分はありましたが次作も借りているので読んでみます。
読了日:01月23日 著者:貴志 祐介
下町ロケット下町ロケット
とても清々しく爽快に感動した。現実に中小企業それも町工場がロケット部品を作っていると聞いたことがあります。縁の下の力持ち!器用で正確さを重視する日本人の技術は会社の規模は関係ないのです。読みながら何度も中小企業に勤め社長と資金繰りを揉んでいる日常とダブりました。知的財産分野はまったく畑違いなので興味が削がれませんでした。大企業側のキャラ設定に多少の違和感は感じましたが直木賞を受賞し多くの方が読んで元気になっているのを感じ私も便乗致しました!今日も頑張ります!
読了日:01月20日 著者:池井戸 潤
エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)エージェント6(シックス)〈下〉 (新潮文庫)
一気読み。舞台をソ連からアフガニスタン、ニューヨークへと展開している。レオの生き方は終始「家族」と共にありました。出会いから共に歩いた人生をレオと一緒にたどり、執念と強い意志と弱さに心が震えました。綺麗ごとばかりではないダークな部分も歴史を絡めて勉強になりました。時代背景・プロットすべて、この三部作は傑作だと思います。総て読み終えあへん切れの混沌とした意識でライーサへ語りかける部分を思い出し涙が溢れた。
読了日:01月17日 著者:トム・ロブ スミス
エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)エージェント6(シックス)〈上〉 (新潮文庫)
序盤の時代背景で混乱したが、レオとライーサの出会いが描かれていました。なんて細かいのだ!そこから15年後・8年後と展開が流れる。出会いから15年後(今回飛ばした部分は前2作で描かれているって事ですね。)養女も成長しました。長女ゾーヤが何かしでかしそうだと思っていたら・・・。今回の展開も凄いです!レオの行動に目が離せません!下巻へ
読了日:01月15日 著者:トム・ロブ スミス
変死体(下) (講談社文庫)変死体(下) (講談社文庫)
またしても残念感に苛まれる。ケイの頭の上で展開されていく事件。疎外感と不信感で周囲の人たちとの関係がどんどん険悪になっていく。ベントンが「我々・・・。」と口にした所から信頼感が薄れていく様子、マリーノの奇行、ルーシーの他人行儀。理解できない共感できない描写多数。事件もケイの過去の出来事が取って付けたように同調している部分とハイテクに拘った興味がわかない薄っぺらさは絶望的。ケイの身近で捜査が展開してプライベートでは美味しそうな料理を作っていた過去の輝きをもう一度読みたい。
読了日:01月13日 著者:パトリシア・コーンウェル
変死体(上) (講談社文庫)変死体(上) (講談社文庫)
シリーズ何作目になるんだっけ・・。今作からケイの心の声がフォントを変えて書かれている。原因不明の死体。親しい人たちとの確執。どんよりと暗い雰囲気で下巻へ。
読了日:01月11日 著者:パトリシア・コーンウェル
特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)特捜部Q ―キジ殺し―― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1853)
シリーズ2作目。特捜部Qに新メンバー登場。なかなかユニーク☆カールの相棒アサドは影がちらつき目が離せない。主人公カールはこれといってキラリとしたキャラクターではないのだけれど、すんなり受け入れられる好人物である。今回の事件は表向き犯人は自首し解決している。未解決を捜査するカールの机の上にひっそりと資料が乗せられていた。掘り起こしていくうち・・出るわ出るわ、きな臭い主犯像。終始嫌悪感でいっぱいになるセレブな変態野郎たち。自然の多いデンマークの国柄を堪能しながら一気に読んでしまいました。
読了日:01月06日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン

2012年1月の読書メーターまとめ詳細
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読書メーター☆<2011年12月> [読書メーター(書籍)]

1月が終わってしまう><;

12月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3901ページ
ナイス数:124ナイス

開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU― (ハヤカワ・ミステリワールド)
日本作家で18世紀のロンドンが舞台。これは珍しい!解剖学教室に謎の死体が2体出現。顔が潰れた男性と四股切断の少年。暗く匂いたつロンドンの雰囲気を織り込み謎が謎を呼ぶ。解剖学の師匠を思う弟子たちの想い。将来を夢見る少年の想い。犯罪を盲目の判事が弟子と共に追う展開堪能しました。ラストも含めて文句なしの傑作。続編が出たら絶対に読みます。
読了日:12月31日 著者:皆川 博子
悪童 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)悪童 エリカ&パトリック事件簿 (エリカ&パトリック事件簿) (集英社文庫)
シリーズ3作目。前2作は悪くはないけれど読み流してしまう読後感でしたが、新作が出るとすぐ手に取るという事は好きなのですw今作は、エリカのママ友の子供が水死体で発見される。検査の結果事故ではなく殺人だと断定される。現在と過去を絡め読み応えがありました。このシリーズの魅力の一つが登場人物すべてに色濃い家族間や人間関係のキャラ設定がしてある事。上司のメルバリをはじめ同僚達。そして家族。エリカとパトリックの間に生まれた女の赤ちゃんマヤ。終盤のパトリックの決断は素敵でした。そしてエリカの妹が気になる部分で次作へ上手
読了日:12月29日 著者:カミラ・レックバリ
ダ・ヴィンチ 2012年 01月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2012年 01月号 [雑誌]
何冊か読みたい本をチェックしました。特に『カッシアの物語』気になる1冊だな。これは化けるかも。
読了日:12月25日 著者:
夜の真義を夜の真義を
19世紀のロンドン。大好物要素満点。出生の秘密と自分を陥れた人物への復讐心で生きていいる主人公。主人公を含め登場人物にキラリとしたキャラ設定が弱く、世界観と作者の思い入れをたっぷり織り込みボリュームのある作品でした。終始感じたのは「興味は削がれないけれど、どこか退屈。」秋の夜長。自由な時間があるのんびりした長期休暇時に読むともっと感情も入れて読めたかもしれない。慌しい年末には向かない1冊でした。
読了日:12月25日 著者:マイケル・コックス
特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)
舞台はデンマーク。コペンハーゲン警察で新設された「特捜部Q」。ボスを務めるのはカール・マーク警部補。部署は地下においやられ同僚は謎の多そうな個性的な事務員アサド1名のみ。土地柄を感じるのは、あまり馴染のない名前だけ。他はとても読みやすく世界に入っていける文章でした。迷宮入りした捜査を命じられた特捜部Qですが、ある捜査上の出来事からトラウマを抱えているカールは投げやりな態度。5年前行方不明になった女性議員の再捜査を進めていくのですが相棒の事務員アサドの個性も鮮やかに最後まで興味が尽きなかった。
読了日:12月16日 著者:ユッシ・エーズラ・オールスン
このミステリーがすごい! 2012年版このミステリーがすごい! 2012年版
「このミス!」をチェックしないと年が越せません!wいやいや・・海外編1位はそう来たかと思いましたよ。ギリギリ読み終わり新鮮な読後感ですので。2位もうなずけるのですが予想外に高いランキングだと思いました。細かいことはブログでまとめますが・・・国内編1位は文句なし!!そして「隠し玉」「B級グルメ」楽しく読みました☆各出版社の「隠し玉」今年も嬉しい悲鳴です。集英社様 ヴァル・マクダーミド新作嬉しいなぁ~短篇を読んだ以来待ち望んでいましたよ。他にも数々・・来年もワクワクです☆
読了日:12月11日 著者:
ミステリが読みたい! 2012年版ミステリが読みたい! 2012年版
年末お楽しみ定番の1冊。読みもれのチェック。自分の好みと合っていそうな未読作品探し。「新人賞」「部門別」「ジャンル別」ベストはとても参考になりました。そして「ベスト100ガイド」「総目録」たくさんの本が紹介されていてガイドブックとして重宝します。しばらく暇を見つけては目を通してチェックします。去年は結局ずっとチェックしていて「読み終わった本」に入れられなかった程繰り返し見ていた1冊。今年もかな^^
読了日:12月11日 著者:
小さいおうち小さいおうち
60年以上昔、奉公(女中)をしていた女性の備忘録。現在と過去を交互に描き、奉公先での家庭の様子と奥様との関係。匂いたつような描写で引き込まれる。戦争の気配を一般家庭がどのように感じ取っていったのかリアルな空気を感じました。実際、生活しながら世間がゆっくり暗雲に囲まれているのはあのような感じだったのだろうと思う。歴史小説と括ってもいいと思う。特に最終章。戦争によって変わってしまった板倉さんの描写。最後まで後悔で苦しんだ主人公タキさんの事を考えるとあの時代は恐ろしい。
読了日:12月10日 著者:中島 京子
二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
本格ミステリからポルノ小説まで手掛ける作家が主人公。獄中からあと3ヶ月で死刑の囚人から手紙が届き新たな連続殺人が起こったりと巻き込まれ型で次々と展開していく。間の抜けている主人公のキャラクターは悪くはないけれどインパクトには欠けているかな。そしてFBI捜査官の扱いは雑に感じた。間に差し込まれる主人公の作品も然り、途中で飽きることはないが間延び感は最後まで拭えなかった。登場人物で唯一、主人公の相棒となる高校生のクレアと花屋の店員はなかなか好感が持てた。デビュー作らしい詰め込み感満載の1冊。
読了日:12月08日 著者:デイヴィッド・ゴードン
スリーピング・ドール〈下〉 (文春文庫)スリーピング・ドール〈下〉 (文春文庫)
刑務所から脱獄したカルト集団のリーダーをキネシクス(ボディーランゲージで嘘を見抜く技術)を屈指して追うキャサリン・ダンス。お馴染みのどんでん返しも込められ読み応えは十分でした。今回、女性を主人公にしたのは正解ですね。同僚・家族(今後は恋人?)との関係が楽しみの一つになりそうです。ディーヴァーの上手さは人物の描き方。女性ならではの感情的な部分が特にうまいですねぇ。次作も楽しみ!
読了日:12月03日 著者:ジェフリー ディーヴァー

2011年12月の読書メーターまとめ詳細
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