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読書メーター☆<2012年5月> [読書メーター(書籍)]

5月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2877ページ
ナイス数:201ナイス

停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)停電の夜に (新潮クレスト・ブックス)
9篇の作品からなる短編集。デビュー作で数々の賞を取り、ピューリッツァー賞まで受賞した驚くべき作家。インド系アメリカ人の作家ならではの情景や人物描写。1篇1篇ゆっくりと堪能しました。表題作「停電の夜に」停電の夜に夫婦が個人的な話を交換するのですが「今まで言わなかったこと言えなかったこと」を言うことでお互いの距離を確かめ合う。しっとりとした中にガツンと「人の気持ち・想い」が胸に響く。どの作品も余韻が残るが表題作と「ビルザダさんが食事に来たころ」「セクシー」など印象深い。
読了日:05月31日 著者:ジュンパ ラヒリ
変愛小説集変愛小説集
サラリと読了。「変愛小説集」タイトルにインパクトがあります。10名の作家が織りなす11篇のアンソロジー短編集。どれも「どこか変」な恋愛小説。第1作目の「木」に恋した人物の物語から始まり末期がんと不倫を絡めた重たい作品まで・・・どの作品もムードがあり読みやすいのですが、どこかチグハグ感と言いますか1冊の書籍として考えるとゴチャゴチャしているような・・・次は何が出てくるのかと楽しくもありましたが「全体的に少し疲れた」のが個人的な感想。パートⅡも出ているようです。
読了日:05月29日 著者:
四日間の奇蹟 (宝島社文庫)四日間の奇蹟 (宝島社文庫)
第1回「このミス大賞」受賞作。事件に巻き込まれ指を負傷した元ピアニストが主人公。同じ事件に巻き込まれた少女と一緒に訪れた施設での不思議な4日間の物語。指の負傷でピアニストの夢を絶たれた主人公の気持ち。事件に巻き込んでしまったという少女の気持ち。施設で働く女性の気持ちが、しっとりと胸を打ちました。施設で眺める空の色・空気・光。ピアノからほとばしる旋律。目で見ているような素敵な文章。後半は苦しいほど胸を打つ再生の物語。オススメして頂いた方に感謝です!
読了日:05月25日 著者:浅倉 卓弥
ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)ダレン・シャン〈8〉真夜中の同志 (小学館ファンタジー文庫)
ダレン・シャン8作目。友人を助け「半ヴァンパイア」になった主人公ダレンの冒険物語。月1冊を目標にマイペースで楽しんでいます。今作では、ダレンが学校へ通ったり昔の友人や初恋(?)の彼女が出てきたりと面白い展開でした。やっぱり、あの友人は今後も出てくると思っていましたよ~それにしても・・・ネタバレしないようにしよう!><パンパニーズとの戦いも織り込まれ楽しみました!今後の展開も気になる!
読了日:05月22日 著者:ダレン シャン
笑う男 (創元推理文庫)笑う男 (創元推理文庫)
クルト・ヴァランダー シリーズ第4弾。前作『白い雌ライオン』捜査上の事で心に深い傷を負ったヴァランダーは長い休職を取り酒浸りの生活をしている様子からスタート。避暑先で日がな一日、浜辺を散歩をしていると友人の弁護士が訪れる。「父親の自動車事故は事故じゃない。殺人だ」と。その数日後、今度は友人が射殺されヴァランダーは復職を決意する。とても、ゆっくりとした展開にダレてしまいそうですがそうにはならずグイグイ読ませるのは中々のもの。新人の女性刑事も新たに加わり新しい風も吹いている。次作も読まなくちゃ!
読了日:05月18日 著者:ヘニング・マンケル
起終点駅(ターミナル)起終点駅(ターミナル)
6篇からなる短編集。すべての作品が「無縁」をテーマとした現代の一部を深く垣間見せてくれるものでした。昔付き合った男の最後、新聞記者の女性が出会った人、国選弁護士が受け持った女性との短い関係、心が壊れ無職になった男と失踪した父親、30年ぶりに帰郷した街を訪れる女性、今の自分の立場と現実を見つめる。「誰も清くなく自分の欲望に忠実で、決して美しいと言えない物語」どの作品からもにじみ出てくる情景に心に風が吹き荒れるような感覚を感じた。この作品「直木賞」取って欲しい。いや・・・取らないとおかしい!
読了日:05月14日 著者:桜木 紫乃
メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)メモリー・ウォール (新潮クレスト・ブックス)
本屋大賞2012年海外部門3位。「記憶」を軸とした6篇の短編集。表題作『メモリー・ウォール』でやられました。近未来の世界。認知症の治療のひとつ「記憶」をカートリッジに収め取り出し夢の中で追体験が出来る。若き日の記憶。匂いや風・光までも現実のように蘇る。すべての作品から「人の記憶と感情」が胸に押し寄せてくる文章に終始圧倒されました。静かに力強く読後の余韻が暫く残る傑作。
読了日:05月10日 著者:アンソニー ドーア
アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)アイ・コレクター (ハヤカワ・ミステリ 1858)
舞台はドイツ。エピローグ・最終章からのスタートでページ数も読み進める毎に減っていくスタイルに深読みしまくり!母親が殺され子供が誘拐される。母親の手にはストップウォッチ。父親が子供を救出するまでのカウントダウン。元刑事の主人公。過去の事件でトラウマを抱え現在は新聞記者。犯人の仕組んだ罠で容疑者にされてしまう主人公。キーパーソンは盲目の女性。タイムリミット物でスピード感もありグイグイ読まされる。すべてが主人公中心で展開してると感じていたら・・・ラストで納得。なんだろう、退屈はしないけれど全体のムードが重くて暗
読了日:05月07日 著者:セバスチャン・フィツェック

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